
タラの芽は山菜の代表、近辺の手入れされてない山野でよく採れますが、芽を全部摘んでしまうと枯れてしまいます。

ウコギ類はタラの芽と同じ仲間で食用になりますが、この辺ではあまり食しません。米沢藩では食料になるウコギの生け垣を奨励したため、今でも一部の武家屋敷跡に残っているそうです。

アカメガシワ(赤芽柏)でしょうか、林の中で織物のような色が目立ちました。

ウルシ(漆)の芽はタラノメとよく間違えられます。食べた人の話では大変美味しかったとか、しかし身体中、頭にまでかぶれて酷い目にあったそうです。

サルトリイバラ(猿捕茨)は鋭いトゲがありますが、秋の赤い実は飾っても長持ちし人気があります。

花粉症の大敵、スギ(杉)は雌雄異花同株で一本の木に雄花と雌花があります。上部に見える先の尖った球形が雌花で、子供の頃杉鉄砲にした黄茶色の楕円形が雄花です。

ヒノキ(檜)も雌雄異花同株です。残っている実の生っている根元の方にあるのが雌花のようですが、はっきりと区別が分かりません。

最近スギやヒノキのほかに花粉症の原因とされたヤシャブシ(夜叉五倍子)も雌雄異花同株です。

雌雄異花がはっきりと分かるアケビ(木通、通草)、三葉アケビと五葉アケビの花の違いを初めて知りました。濃い紫色の三葉アケビの花は、花弁のような萼片に7~8本の太い雌しべが見えるのが雌花で、下方の垂れ下がった筋の入った球形が雄花です。

五葉アケビの花には、個体差でしょうか雌花がなかなか見つかりません。別な個体でやっと雌花を見つけることができましたが、これでは秋の実が期待できません。

いつの間にか顔を出したウラシマソウ(浦島草)は水芭蕉の仲間でサトイモ科の多年草、暗紫色の肉穂花序につく細長いヒモ状の付属物を浦島太郎の釣り糸に見立てた命名です。

下向きに咲くモミジイチゴ(紅葉苺)、葉の形から名が付きました。5月末頃に生る黄色い実は、うす甘くジューシーで山歩きの楽しみの一つでした。

ヤマブキ(山吹)の黄色は山野で鮮やかに冴えます。七重八重花は咲けども…と詠まれましたが、現在この辺の野生種は一重で、八重は園芸種で流通しています。

山桜はいかにも桜らしく風情があります。高く咲いてしまうので山中では見上げるほかありませんが、ちょうど橋の上に垂れていたので観察できました。

ソメイヨシノ(染井吉野)の花が老けると、少し赤くなってきますが、右側の枝先部分から先に咲いた左側の枝元部分に向かって赤みが増していくのがわかります。
これは受粉後の桜は花弁の萼と枝が離層してしまうため、花弁に残った赤い色素アントシアニンが花の中心部に集まったためだそうです。